巨人の「打てる捕手」阿部慎之助選手が今季限りでの現役引退を発表

23日、読売巨人軍の阿部慎之助捕手(40)が、今季限りで現役を引退することが明らかになりました。
阿部選手といえば、球史に残る強打の名捕手。
2000年にドラフト1位で巨人に入団し、1年目から当時の長嶋茂雄監督に開幕スタメンで起用され、いきなり4打点を挙げる鮮烈デビューを飾っています。

阿部選手は、1979年(昭54)3月20日生まれ、千葉県出身の40歳。母校の安田学園高等学校では、通算38本塁打も甲子園の出場はなし。
中央大学では1年の春から正捕手となり、2000年シドニー五輪の日本代表に抜擢されました。そして同年、ドラフト1位(逆指名)で巨人に入団。

2012年には首位打者、打点王、最高出塁率と自身初タイトルを獲得し、リーグMVP、正力松太郎賞を受賞しています。
2017年8月には、対広島戦で通算2000安打を達成。そして2019年6月、対中日戦で史上19人目の通算400号本塁打達成するなど、大活躍した阿部選手。

読売巨人軍がどうしても欲しかった「打てる捕手」。

2012年には104打点、打率・340の2冠に輝いて、MVPも受賞している阿部選手は、2017年に巨人の生え抜きとしては史上5人目となる2000安打、2019年には王貞治さん、長嶋茂雄さんに次ぐ400本塁打を達成するなど、晩年は主に代打として勝負強い打撃を発揮しています。今期5年ぶりのリーグ制覇に貢献しました。

そんな「読売巨人軍史上最強捕手」として数々の金字塔を打ち立てたスラッガーが、19年間のプロ野球人生に幕を下ろす事を決断しました。 

19年目の今季は4年ぶりに捕手復帰を宣言した阿部選手。捕手出場は無かったものの、代打の切り札としての勝負強い打撃は40歳になっても健在でした。

夏場から一塁手としての先発起用も増え、92試合に出場。昨日23日(月)に行われたヤクルト戦では、6回に代打で中前打。そのまま一塁の守備に就き、8回1死からの第2打席に右翼席へ通算405本目となる同点の6号ソロと大活躍。まだまだ後輩たちに存在感を見せつけていました。 

2007年から8年間”主将”を務め、チームの精神的支柱として8度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献。強烈なキャプテンシーを持ち、後輩からの人望も厚いため、将来の監督候補としての期待もあります。

ファンからも愛されるキャラクターで、ヒーローインタビューでの「最高でーす!」はもうお馴染み。

読売巨人軍は15年から4年連続優勝を逃していましたが、今季の開幕前に阿部選手は「もう一回、日本一になってビールかけをしたい。そうしたら心置きなく辞められるよ」と19年目の今季に懸ける熱い思いを口にしていました。

そして、巨人は21日に5年ぶりのリーグ制覇を達成。
阿部選手の後を継ぎ、15年に主将の大役を託された坂本勇人選手がリーダーシップを発揮する姿に頼もしさを感じ、若手が台頭、チームの底上げを実感したことも引退を後押ししました。

今回の発表を受け、多くの野球ファンから引退を惜しむ声が挙がった阿部選手。現在でもTwitterでは「阿部慎之助」がトレンド入りしており、「寂しい」「本当に偉大な選手」「阿部選手がいない巨人っていうのが信じられない」と悲しみに暮れるファンのコメントが寄せられました。

クライマックスシリーズ、日本シリーズを制し、日本一を花道に、有終の美を飾る事が出来るのでしょうか。残り数試合、阿部選手の最後のプロ野球人生に注目が集まります。