大人になった今だからこそ読みたい、心えぐられる漫画4選

今では様々な媒体で気軽に読める漫画や小説。

文章を読むことは苦手でも、漫画は読みやすいから好きという方は多いのではないでしょうか。

心躍るような漫画を探せば星の数ほどある昨今、大人になった今だからこそぐさっと刺さる、そんな漫画をご紹介していきます。

血の轍/押見修造

毒親に苦しんだ方にはきっとずしんとくる重い作品。

母・静子からめいっぱいの愛情を注がれ、すくすく成長した息子・静一。

平穏な日常を送っていた家だったが、静子にのある行動によって崩壊への一途をたどる…という先が気になって仕方ない物語。

静子の毒ともいえる息子への愛情があまりに重たすぎて、読者も精神的に疲れます。

劇画風のタッチが物語の不気味さをより際立たせています。

好みがはっきり分かれる作品かとは思いますが、ゾッとするので夏の夜のお供におすすめです。

死役所/あずみきし

まず、1話完結型なのでとても読みやすいです。

この物語の世界では、人は死んだらまず死役所という場所へ送られます。

自殺、他殺、病死、事故死、寿命、死産までありとあらゆる人が訪れ、死後に自分の死の手続きをしないと成仏できないというシステム。

死役所職員は全員同じ理由で死亡しており、何故死後職員として働くことになったのか、そもそも死役所の存在理由とは…と死んでなお自分の人生や死について深く考えさせられる物語。

中には自身が死んだということに気付いていないまま死役所へ送られる人もいます。

この物語の面白いところは、1話ないし2話のなかでその人がなぜ死んでしまったのか、死ぬまでの経緯と半生を振り返ることができる点です。

死の裏に思いがけない真相が隠されていたりするので、涙がでてしまうような話もちらほら。

重厚な物語に浸りたい時にぜひ。

東京タラレバ娘/東村アキコ

特に女性にずしっとくる1冊。

倫子・香・小雪は仲良し3人組。結婚したいと口を揃えて言ってはいるが、3人でつるみすぎて気付けば33歳独身、恋愛はなにも進展なく焦りがある…という思わず共感してしまう物語。

多様化した今の時代、結婚だけが女性の幸せではないと分かっていながらも、やっぱり誰かに必要とされたい、将来が不安というリアル。

2017年に吉高由里子さん主演で実写ドラマ化されました。

内容はもちろんおすすめなのですが、個人的に本編よりも刺さるのが巻末に収録されている番外編「タラレBar」。

この番外編は、読者から寄せられた生々しい恋愛相談に物語にも登場するキャラクター「タラ」と「レバ」が答えていくというもの。

「彼氏がいるのに浮気性。どうしよう」「他人に合わせたくない。面倒くさい」みたいな相談を可愛いキャラクターがバシバシ斬っていきます。

本編より容赦がないので、今恋愛に悩んでいる方や周囲の結婚ブームに焦っている方には特に読んでいただきたいです。心がえぐられます。

あなたのことはそれほど/いくえみ綾

こちらも波瑠さん主演で実写ドラマ化しているので、ご存じの方も多いかと思います。

結婚している主人公・美都が小学校の頃から好きだった有島くんと再会し、不倫関係に陥る物語。

親友に止められても、絶交されても、結婚していても再会した有島くんしか見えなくなってしまう美都。倫理的には良くないのかもしれませんが、こんなに1人のことを好きになることができたら幸せなのかもしれないと思わされます。

一見ありきたりな物語ですが、いくえみ綾先生が描く「1番目に好きな男性」と「2番目に好きな男性」の狭間で揺れ動く女性の心理描写がとても巧みで、特に大人の女性は共感してしまうと思います。

2番目に好きでも、どうしても1番目には敵わない。それを分かってしまっている美都の旦那さんの気持ちや表情が切ない、大人の恋物語です。

恋愛に苦しんでいる女性には、特に刺さるのではないでしょうか。

4作品ご紹介してきましたが、日本にはまだまだ心えぐられるような作品がたくさんあるかと思います。

年代や性別、生い立ちなどで「刺さる」物語は個々で変わってきますが、気になった作品があったらぜひ読んでみてください。