【ゾクッとする】後味の悪い小説5選

暑い日が続きますが、そんな夏にゾクッとする小説はいかがですか?

背筋が凍るというと、ホラーが思い浮かびますが、ここでご紹介したいのが

イヤミス」。

イヤミスというのは、「嫌な気持ちがするミステリー」の略称です。

好き嫌いが分かれるジャンルかと思います。

ホラー小説と異なるのは、イヤミスはたいていの場合

生きている人間のリアルな怖さ」が描写されていること。

ここでは、そんなイヤミスを中心にご紹介していきますが、多くのイヤミスは先入観を持って読み始めると面白さが半減してしまう可能性があるため、詳細な記述は控えます。

秋吉理香子/暗黒女子

初めて読んだ時の衝撃は、今でも忘れられません。

先入観なく読んでいただきたいため多くは語れませんが、「ただの女子校の煌びやかな毎日を綴る小説」ではないことに途中で気付くかと思います。

女の子たちの心・気持ちの動きが生々しく、非常に繊細な物語。こちらは映画化されているので、文章を読むことに抵抗がある方はそちらをお勧めします。ですが、やっぱり細かい描写の凄まじさは小説ならではかと思います。

ラストは「すごい」の一言に尽きます。

芦沢央/許されようとは思いません

こちらは短編集になるのですが、何回も絶句しました。

表題作「許されようとは思いません」他、「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばあば」「姉のように」「絵の中の男」の5篇で構成されています。

特に「ありがとう、ばあば」のラストがすごい。

多くを語れないのがもどかしいのですが、物語の主人公がじわじわと追い詰められていく描写に読者も追い詰められること間違いなし。

歌野晶午/ハッピーエンドにさよならを

こちらは11篇もある短編集なのですが、タイトル通りハッピーエンドは1つもありません。

あまりに救いのない物語ばかりなので、読み終わったあと気分が落ち込んでしまう恐れがあります。ご注意ください。

歌野晶午は「葉桜の季節に君を想うということ」が人気作ですが、ぜひ併せてこちらも読んでみてください。「絶望ノート」もおすすめです。ただこちらはあまりにも絶望度が高いため、覚悟してお読みください。

GOTH/乙一

数いる作家さんの中で、個人的に1番好きなのが乙一。

乙一の小説はほとんどが独特なタッチ。

鬱々とした小説がお好きな方は9割方乙一の作品に魅了されることかと思います。

GOTHも映画化されているので、そちらから入るのもお勧めです。

ちなみに、乙一は「中田永一」「山白朝子」「安達寛高」「枕木憂士」の名義でも活動されています。いろんな顔を知りたい方は、

「メアリー・スーを殺して」という作品を読んでみてください。

できることなら記憶をすべて消してもう一度乙一の作品に驚きたいくらい、予想外の伏線が散りばめられています。

RIKA/五十嵐貴久

もはやホラーの領域なのですが、一応生きている人間の怖さが描かれています。

インターネットで知り合った1人の男性に、執拗なまでにストーカーするリカの執念に絶望します。

こちらは「リカ」の他「リバース」「リターン」「リハーサル」と続編があるので、長くリカの世界に浸ることができるかと思います。

個人的にゾクッとする、熱帯夜にぴったりの小説を挙げさせていただきました。

未経験の方はぜひ、イヤミスの世界に足を踏み入れてみてください。